国道307号から少し入った南亥子(みなみいのこ)に、行列のできるラーメン店があります。「麺屋 希楽夢(めんや きらむ)」。魚貝と鶏を重ねたWスープと、北海道産小麦100%の自家製麺で知られる一軒です。町の外から食べに来る人も多い店ですが、あらためてその中身を整理しました。
愛知で創業し、宇治田原へ移転
店主は有名ラーメン店で経験を積んだのち、2017年に愛知で独立創業。そして2023年の夏、京都府宇治田原町に店を移しました。いまの南亥子の店舗は、その移転オープン後の姿です。
二つのスープを、重ねる
希楽夢の看板は「Wスープ」です。別々に取った二種類のスープを合わせる手法で、それぞれの中身はこうなっています。
- 魚貝スープ:しじみ、昆布、煮干し、鯖節など数種類の乾物
- 鶏スープ:鶏ガラ、丸鶏、野菜類
しじみを使うのが特徴的です。乾物の重なりから出る旨味と、鶏の厚みが合わさることで、澄んだ見た目からは想像しにくい奥行きが生まれます。
麺は、メニューによって打ち分ける
自家製麺は北海道産小麦100%。ただし、すべて同じ麺ではありません。
- 塩・醤油:手もみ麺。ほどよい縮れがスープを持ち上げ、もちっとした食感と小麦のやさしい風味が出る
- きらむ白湯・醤油つけめん:全粒粉入りの自家製麺。噛むほどに小麦の香りが広がり、濃厚なスープやつけだれに負けない力強さ
スープの濃さに合わせて麺を変える。手間のかかるやり方ですが、これが希楽夢の一杯の輪郭をつくっています。

何を頼むか
人気は「塩らーめん」1,100円
Wスープの持ち味がいちばん素直に出るのが塩です。澄んだスープが素材の旨味を引き立てる、あっさりとした一杯。初めてなら、まずここから。

醤油は三種のブレンド 1,100円
埼玉県産、奥出雲産、愛知産の醤油を独自にブレンドした醤油ダレが決め手。正統派の醤油らーめんです。

「特製」は具だくさん 各1,550円
塩・醤油それぞれに特製版があります。バラチャーシュー2枚、肩ロース1枚、味玉、海苔2枚が加わる仕様。トッピングの「特製盛り」(450円)を後から足すこともできます。
1日限定20食「きらむ白湯らーめん」1,150円
鶏白湯に煮干しを効かせた濃厚でクリーミーな一杯。長時間じっくり炊き上げることで生まれるコクがありながら、後味はすっきりしているのが特徴です。1日20食限定なので、狙うなら早い時間に。

新メニュー「和え玉」350円
杯数を調整している都合で大盛りができない、きらむ白湯らーめんにだけ用意された追加の麺です。そのまま食べても、つけめんのようにしても、スープに入れてもいい。
注文のコツが店から案内されています。茹で時間が3分ほどかかるため、麺を半分ほど食べたタイミングで頼むのがちょうどいいそうです。

メニューと価格
| らーめん | 価格 |
|---|---|
| 特製塩らーめん | 1,550円 |
| 特製醤油らーめん | 1,550円 |
| 塩らーめん | 1,100円 |
| 醤油らーめん | 1,100円 |
| きらむ白湯らーめん(1日限定20食) | 1,150円 |
| トッピング | 価格 |
|---|---|
| 特製盛り(バラチャーシュー2枚・肩ロース1枚・味玉・のり2枚) | 450円 |
| 塩、醤油 麺大盛り | 150円 |
| 味玉 | 150円 |
| メンマ増し | 150円 |
| のり増し(2枚) | 100円 |
| エビと鶏のわんたん4個 | 300円 |
| 和え玉(きらむ白湯のみ) | 350円 |
| ご飯・ドリンク | 価格 |
|---|---|
| チャーシュー丼 | 600円 |
| チャーシュー丼ミニ | 350円 |
| ご飯(大/中/小) | 390円/260円/130円 |
| ビール小瓶 | 500円 |
| 酎ハイ レモン | 450円 |
| コーラ/ラムネ | 各200円 |
山城の食材を使う
希楽夢が掲げるのは「地元食材を活かした、ここでしか作れない一杯」。木津川市や城陽市の食材を取り入れているほか、ご飯には山城町産の米を使っています。チャーシュー丼まで含めて、山城地域の中で完結させようという意図が見えます。
宇治田原町は日本緑茶発祥の地として知られますが、こうした若い店が地元の農産物を選ぶことも、町の産業を支える一つの形です。
訪ねる前に知っておきたいこと
- 食券制です。席に着く前に購入します
- 全席禁煙、お水はセルフサービス
- 電話番号は非公開です。予約や問い合わせの電話はできません
- 定休日は火曜日
- 夜の営業は金・土のみ。ほかの曜日は昼だけです
- きらむ白湯は1日20食限定のため、遅い時間だと売り切れていることがあります

アクセスと駐車場
京都京阪バスの60号・180号系統「亥子(いね)」停留所から徒歩約1分。駅のない宇治田原町で、バス停から1分というのはかなり行きやすい部類です。
車の場合は駐車場13台完備。席数はカウンター8席、テーブル4人×1卓、座敷6人×1卓の計22席で、座敷があるので小さな子ども連れでも入りやすい構成です。

店舗情報
| 店名 | 麺屋 希楽夢(めんや きらむ) |
|---|---|
| 住所 | 〒610-0201 京都府綴喜郡宇治田原町南亥子90-1 |
| 営業時間 | 月・水・木・日 11:00〜14:20(L.O.) 金・土 11:00〜14:20(L.O.)/18:00〜20:20(L.O.) |
| 定休日 | 火曜日 |
| アクセス | 京都京阪バス 60号・180号系統「亥子」停留所より徒歩約1分 |
| 駐車場 | 13台 |
| 座席 | 計22席(カウンター8/テーブル4人×1/座敷6人×1) |
| 備考 | 食券制/全席禁煙/お水はセルフ/電話番号非公開 |
※価格・営業時間・メニューは変更される場合があります。営業日や限定メニューの状況は、店舗の公式サイトおよび公式SNSでご確認ください。
NEWS TIP
おいしかった一品、教えてください。
限定メニュー、新商品、町の人しか知らない一杯。編集部が確認・取材して記事にします。