宇治田原町は8月6日、町内でツキノワグマを確認したとして、注意を呼びかけています。確認されたのは8月3日。国道307号の奥山田茶屋トンネルから甲賀市方向へ約400m進んだ農地です。京都新聞によると、町内でクマが確認されたのは2004年11月以来、約22年ぶりです。
確認された場所と日時
町の農林環境課によると、目撃されたのは次のとおりです。
- 日時:2026年8月3日(月)夕刻
- 場所:国道307号 奥山田茶屋トンネルから甲賀市方向へ約400mの農地
- 内容:ツキノワグマを確認
町は「住民の皆さまは外出の際は十分ご注意ください」として、早朝や夕方の一人歩きを避け、鈴やラジオなど音の出るものを携帯するよう求めています。
22年ぶりの確認。ハチの巣箱のカメラがとらえた
京都新聞の報道によると、クマの姿をとらえたのはハチの巣箱用に設置されていた防犯カメラでした。撮影されたのは3日午後8時ごろ。画像は町の職員らが確認しています。
現場は道路や集落から離れた山中で、被害の報告は出ていません。人が襲われたわけでも、農作物が荒らされたわけでもない、という点はまず押さえておきたいところです。
それでも町が資料まで作って注意を呼びかけているのは、これが極めて久しぶりの出来事だからです。同紙によれば、町内でクマが確認されたのは2004年11月以来。20年以上、この町でクマは確認されていませんでした。日常的にクマがいる土地ではない、という前提が、そのまま「慣れていない」という弱点にもなります。
町は「ツキノワグマ」と断定
町が8月6日付で公表した資料には、「ツキノワグマを確認しました。」と明記されています。当初「クマと思われる動物」とされていたものが、種として特定された形です。
資料に添えられた地図では、目撃情報があったエリアとして大字奥山田の小字裏白、小字橋ヶ谷、小字茶屋田、小字引石、および甲賀市信楽町宮尻の一帯が示されています。優駿ステーブル周辺も範囲に含まれます。
正寿院へ向かう道沿いです
奥山田は、風鈴まつりが開かれている正寿院がある地区です。町外から車で訪れる人も多い時期にあたるため、参拝の行き帰りに立ち寄りや路上駐車をする際は、周囲の状況に注意してください。
茶屋トンネルは、宇治田原町と滋賀県甲賀市を結ぶ国道307号の区間にあります。山に挟まれた道で、朝夕は特に見通しが悪くなります。
クマに出会わないために
町は7月にも、全国的にツキノワグマの出没地域が拡大していることを受けて注意を呼びかけていました。示されているのは、次の2点です。
- 誘因物となるゴミや収穫後の野菜くず、庭先の果樹などを放置しない
- 住宅や道路の周辺に潜みやすい藪がある場合は、刈り取りを行う
京都府も、人家近くの柿などの果樹はトタン板で幹を囲んで早めに収穫すること、家の周りに生ゴミを捨てたりゴミ箱を放置したりしないことを挙げています。クマを「引き寄せない」ことが、結果としてクマを殺さずに済ませる方法でもあります。
出会ってしまったときは
- 背を向けず、冷静に、あわてず、ゆっくりその場から離れる
- すぐ近くで出会ったときは、クマが立ち去るまで両腕や顔、頭を覆い、うつぶせになるなど身を守る行動をとる
- 子グマを見たら、近くに親グマがいる可能性が高く大変危険なため、すぐにその場から離れる
走って逃げること、背中を見せることは避けるよう案内されています。
見かけたら、すぐ連絡を
クマを目撃した場合や、足跡・爪痕などの形跡を見つけた場合は、近づかずに町役場の農林環境課(0774-88-6638)または警察へ連絡してください。町は痕跡調査の結果、クマの可能性がある場合はホームページなどで公表するとしています。
京都府の情報も確認できます
京都府は府内のクマ出没情報をまとめた地図を公開しているほか、2025年10月20日からは京都府総合防災情報システム(防災・防犯情報)でツキノワグマの出没情報を配信しています。受け取りたい場合は登録が必要です。
山城広域振興局の連絡先は0774-21-3212です。
連絡先まとめ
| 目撃・痕跡の通報 | 宇治田原町役場 農林環境課 0774-88-6638 |
|---|---|
| 緊急時 | 警察(110番) |
| 京都府 | 山城広域振興局 0774-21-3212 |
| 府の配信 | 京都府総合防災情報システム(防災・防犯情報)※要登録 |
※記載は掲載時点の情報です。最新情報は宇治田原町および京都府の公式発表をご確認ください。
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